おバカな私は隆史に耳を甘噛みされて舞い上がってしまい、隆史のお
誘いを丁重にお断りするのを忘れてしまった。
「かっずみちゃん♪」
エレベータを下りてから、上目遣いで和美を見ると彼女は凄くイヤそう
な顔をした。
「もう、お嬢のそんな甘えた顔には騙されないぞ!!」
バレてる。
お願いがあるの、きっちりバレてる。
「そんな淋しいこと言わないでさ、お願い!
今から飲み直ししよう!!」
「は?それなら別にいいけど。」
良かった!!
和美の了解も得た所で、早速隆史にメールを送った。
『ごめん、今日はまだ和美と遊ぶ約束してるから、遅くなる。』
これでよし!と。
「なんで、アリバイ工作する必要があるの?」
怪訝そうな和美の顔。
「だって、隆史と二人きりになりたくないんだもん。」
仕事だってわかっていても、あんな風に目撃したら、ショックを受けるさ。
しかも、その前まで隆史は私に怒ってたわけだし、こんな時は時間が解決
してくれるのを待つのが一番。
「ちゃんと、話てみたら?
きっと、わかってくれると思うよ、彼。」
「な、何を喋るのよ?
お客さんに嫉妬しちゃうような、心の狭い女ですって言うの?」
「心が狭いかどうかはわかんないけど、多少の嫉妬なら、嬉しいモノらい
しいよ。
それに、床上手になる練習相手だって解決してないでしょ。
あの時、隆史くんすごく不機嫌そうだったから、ちゃんと言い訳するべき
だと思うし。」
私にしたら凄くショックだったけど、隆史からすれば毎日何度も繰り返
される仕事の一つだ。
それなのに、いちいち嫉妬してるような女だと嫌われたくない。
物わかりの悪い女だなんて、思われたくない。
「いやだ!
嫉妬で取り乱したりするような、みっともない女に成り下がりたくないも
ん。」
隆史にはこんな姿見せたくない。
「別に佳織がいいならいいけどさ。
で、どこで飲み直すつもり?」
どこでと聞かれても、こんな時間に空いてる店なんてそんなに多くない。
それに、誰にも邪魔されずに和美とゆっくり喋るには…。
「カラオケしかないっしょ!」
便利だよねぇ。
ボックスって、個室になってるのが最高!
どんな会話をしても、周りが気にならない。
ボックスに入ると、一気に気が抜けてしまったのか、今まで飲んでいた
アルコールが回りだした。
「ダメだなぁ、隆史の前で緊張してたのかな?なんか頭がフワフワして気
持ちいいや。」
仕事中、大量にアルコールを飲んでもフロアにいる時はきちんと記憶があ
るのに、更衣室に入った途端に、ヘベレケに酔ってしまったりする。
「気持ちいい間に止めた方がいいよ。
明日二日酔いになってしまうから。」
「無理!止まらなぁい♪次は冷酒注文しちゃう。」
インターホンで冷酒を2本注文して、グイグイと飲みながら、私は和美に
たっくさん愚痴った。
まるで吐き出すように、心のうっぷんを全部和美にぶちまけた。
グラグラとしている私の気持ち。
好きって気持ちが大きくなればなる程に、比例して不安になって苦しくて
窒息しそう。
隆史がいないと淋しいくせに、隆史がいると嫌われるのが怖くて不安にな
る。
どうすればいいのよ??
もう、わかんない。
好きってこんなに苦しいなんて。
「飲み過ぎだよ、お茶でも頼む?」
「…いらない。」
ダメだ、楽しく飲むお酒ならいくら飲んでも気持ち悪くならないのに、愚
痴りながら飲むお酒って、こうも違って気分悪くなってしまうのかしら?
心なしか、天上がグニャリとしているような感じがする。
ダメだ、完璧酔ってるよ、私。
「ちょっとトイレ行って来るね。」
一度吐こう。
そうすれば、少しはマシになるから………。
席を立ってトイレに行こうとすると、足がもつれて、なかなかちゃん
と立てない。
壁に寄りかかるようにしながら、やっとドアまで辿り着いた時、私の携帯
がバイブ反応をしめしていた。
「佳織、電話鳴ってるけど………」
せっかくドアまで辿りついたってのに、また戻れと?
そんなの無理です!!
「出て!!適当に話合わせて、切って。」
こんな時間に電話をかけてくるなんて、どうせ客だろう。
和美も同じ店で働いてるから、私の客なんて全部知り合いみたいなモノ。
どうにでもなるでしょ。
そんな電話よりも、とりあえず吐きたいのよっっ。
部屋を出てからなんとかトイレまで到着すると、個室を貸し切ってし
まった。
二日酔いになる前に今の間にすっきり胃の中をきれいにしておかないと大
変なのよ。
調子乗って飲み過ぎたよぉぉぉぉ。
く、くるしい…………。
とりあえず、喉につっかえている異物を全部吐き出してなんとか部屋に戻
ると、和美は梅茶を注文しておいてくれた。
「とりあえず飲めば?」
「感謝。」
ジリジリと痛んでいる胃に、優しく梅の香りが入っていく。
まだ、正直気持ち悪いけど、コレなら明日は二日酔いにならないですみそ
う。
「佳織って、店でもかなり飲んでるじゃん。
飲み営業って感じかと思ってたけど、実際にお酒が好きなんでしょ?」
何を今更。
もともとお酒が好きで、たくさん飲んでるから、お客様も飲みっぷりのい
いホステスと思いこんでしまって、気分が乗らない日でも飲まなきゃいけな
くなってしまった。
「そういえば、誰からの電話だった?」
「………隆史くん。心配してたよ、迎えに来るってさ。」
な、なんだと??
隆史が迎えに来る?
「先に言ってよ、そんな大切な話は!」
ど、どうしよう。
メチャメチャ頭の回転が遅い!!
イヤ、早いんだけど、わけがわからない。
隆史が来る。
私は酔っ払い。
ダメじゃん、こんな姿見せられないよ。
あ、化粧直しもしなくちゃ。
バッグからメイクポーチを取り出して、ビューラーでまつげを上げ上げ。
だ、だけど酔ってるから手元が狂って、ちょっと痛かったりするし………。
あぶらとり紙に、口紅、ファンデを塗り直したりと、酔いながらも頑張っ
てる私の横で、和美は涼しげな顔でカラオケ本をめくっている。
「なんでそんなに落ち着いてるのよ?
隆史が来るんだよ、隆史が!!」
チラリと本から私に視線を移して、和美は呆れたように乾いた声で話した。
「それこそなんで隆史くんが来るのに、私まで慌てなくちゃいけないの?
それとも、メイク治しとかして欲しいわけ?」
イヤ、和美がメイク治ししても困る。
なるべく綺麗にならないで欲しい、もともと私なんかより綺麗な顔だし………。
隆史が見惚れてしまったら、悲しいもん。
何とか、メイクも出来た頃に隆史が姿を現した。
「佳織、酔ってるって聞いたけど大丈夫?」
来るなり、心配してくれる隆史。
一度部屋に帰ったのだろうか?
スーツ姿じゃなくて、V字型に襟元が空いていて、鎖骨が見えるインナー
に白のカーディガンを羽織っている。
う〜〜〜ん、何を着ていてもステキ♪
「全然平気だよ。」
かなり胃がシクシクと悲鳴を上げているけど、隆史の顔を見たら、平気。
そう思っているのに、和美の鋭い突っ込みが入った。
「嘘をつくな、嘘を!!」
「………とりあえず、帰ろうか。
もう飲めないだろ?」
かがみ込むように私の顔を覗きこんで、隆史は小さく微笑んだ。
「うん。」
隆史に手を繋がれて立ち上がろうとしたけど、やっぱりアルコールは完
全に脳まで回っていてフラフラとよろけてしまう。
「お前、大丈夫じゃないじゃん、一体どれだけ飲んだんだよ?」
呆れながら隆史は、私の腰に腕を回して体を支えてくれる。
「………ちょっとだけ、かな。」
酒飲みとか思われたくなくて、ブリッコしちゃう私を支えながら隆史は、
和美に話しかけた。
「ホントはどれくらい飲んだの?」
「EDENでビール3本と焼酎でしょ、ボックスに入ってからは生中3杯
にサワー4杯で冷酒2本。」
な、なんで人が飲んだものをいちいち覚えてるのよっっっ。
聞いてるだけで、酔ってきそうだ………。
って、自分で飲んだんだけど。
「歩けるか?
千鳥足だけど、タク乗り場まで行ける?」
はっきり言って自信ないっす。
でも、そんなの言えなくて、思い切りうなずいた。
「うん!」
ああ、バカだからついつい頭を動かしてしまったせいで、よけいにクラク
ラする。
「和美ちゃん、悪いけど連れて来てくれる?
オレ、タク呼んでくるから。」
隆史は、フラフラしてる私を和美に預けて、すぐに外に出た。
ふぅ。
隆史の姿が見えなくなって、ホッとする。
気を張りつめていると、すごく頭がガンガンして痛い。
「あんなに心配してくれてるんだから、安心しなよ。
隆史くんの仕事はホストなんだから、多少のコミニケーションとかは目を
つぶってあげな。」
……………。
きっと和美はEDENからの帰りに目撃したお客をハグしてた隆史を言っ
てるんだろう。
わかってるよ、言われなくても。
だけど、ちょっとキツイよ。
あんなシーン。
好きすぎて、頭がおかしくなっちゃう。
他の女に触れた。
他の女に笑いかけた。
他の女と楽しそうにしている。
もう、そんな些細な日常でも嫉妬してしまう。
イヤだ、隆史の周りから女なんか消えてなくなっちゃえばいいのに………。
「私、変なのかな?
隆史を独占したいの、隆史を誰にも取られたくない、たったの数秒でも隆
史を渡したくない!!」
なんでこんなに、好きになったんだろう?
いっぱいいっぱいだ。
「…………、好きになったらみんなそんなモノかもね。でも、ちょっと激
しいような気もするけど。」
ゆっくりとあまり脳に刺激を送らないように外まで歩くと、隆史はボッ
クスの前にタクシーを呼んでいてくれた。
「ちゃんと思ってるすべてを言うべきだと思うよ、がんばりな。
また、明日ね。」
タクシーに乗り込んで、隆史の横に座る私に、和美は手をふった。
「オレにもたれていろよ。」
「………うん。」
いつも、むせかえるようなプラチナムの匂いが、着替えたせいか、ほんの
りと残っているだけ。
車の揺れに気持ち悪くなりながら家に戻るとすぐにトイレにかけこんだ。
「ごめん隆史。適当にくつろいでて。」
吐けるだけ吐くと、スッキリした気持ちでトイレを出た。
「………オレのせい、だよな。」
真っ赤なラブソファにゆったりと座りながら隆史は悲しそうに小さな声で
話しかけてきた。
「違うよ………。」
隣に座って隆史にもたれかかると、隆史は私の肩を優しく抱き寄せてく
れる。
「違わないだろ。
ごめんな、営業してる所見られるなんてホスト失格だよな。」
……………。
なんで、ホスト失格なんだろう?
彼氏失格と言わない隆史が、むかつく。
「………別に仕事だから仕方ないじゃん。わかってるから、私。」
嘘ばっかついてるよ、最近。
ホントはちっとも平気なんかじゃないのに。
「わかってても、イヤなものはイヤだろ?」
あくまで冷静に、話そうとする隆史。
私の何もわかっていないくせに、なんでそんな決めつけた言い方するん
だろ?
「平気だってば。」
「嘘つくなよ。」
…………。
嘘つかせるのは隆史じゃんか!!
隆史が私に嘘をつかせるんだよ………。
「………。」
「黙るなよ、言いたいことあるなら言えよ。
佳織はいっつも無理してるよ。
ちゃんと話し合おうぜ。
オレらいっぱい喧嘩して、仲直りして、ちゃんとつき合おうよ。」
喧嘩して、仲直り?
「もし、仲直りできなかったら別れちゃうのに喧嘩なんてしたくない。」
「なんですぐ別れると思うわけ?
何でも言えるような関係になろうって意味だろ。」
無理。
何でもかんでも言ったら、隆史は私を嫌いになる。
すっごい嫉妬してるのも、独占したいと思ってるのも、知ったらひいちゃ
う。
「………。」
「何も考えないで、言ってみろよ。
ちゃんと聞くから。」
悪魔で淡々と喋らせようとする隆史。
どうして追いつめるの?
必死で我慢してるのに、和美も隆史もうるさいよ。
私の心の中で留めておかないと、どうしようもなくなってしまうから、言
わないんだよ。
何でそんなに言わせたいんだろう?
私の中にあるどす黒い感情を、さらけ出させたいの?
「…………。」
言いたい、けど言えない。
一度言い出すと、止まらなくなってしまいそうで怖い。
「ため込むなよ、正直に佳織の気持ちを教えてくれ。」
隆史はその鋭い目を切り込むように私の顔を見ている。
すごく真剣な表情から、ちゃんと私の気持ちを考えてくれているのがわか
る。
「ホントに大丈夫だよ。
いつも思ってるままに喋ってるし、私。」
愛されてるって、実感できる。
隆史が私を愛してくれるって、だからまた少し我慢できるの。隆史に思わ
れてるだけで、
嫉妬も、独占欲も、押さえ込む力になるから。
「いいかげんにしろよっ、ごまかすなよ。
オレはちゃんと喋ってるんだぜっ!」
隆史は、抱き寄せていた私の肩に指が食い込む程力強く荒々しげに体を
揺さぶった。
「ちょっっ、と。」
体内に入っているアルコールが、そのままグラグラと揺れて、心のスイ
ッチがオフになってしまったのか、オンになったのかわからないけれど、
何かがはじけるような感覚になってしまった。
プツリと、張りつめた空気が途切れる。
「じゃあ言ってあげるわよっ。
ホストを辞めてよ。私の願いはそれだけよ!
仕事だとわかっていても、隆史が他の女と関わるなんて凄くイヤだ。
隆史に触れた女、隆史が見つめた女、みんな殺してやりたいくらいよ!!!」
ああ、何を言ってるんだろうか私は。
そう思うのに、止まらない。
勝手に口が動いて、次から次へと醜い言葉たちが飛び出していく。
「ホストなんかしなくても、私が食わせてあげるわよ!贅沢な生活がした
いなら、ソープで働いてもかまわないっっ。
それで、隆史が私だけのモノになるなら、何でもしてあげるわよっ!!!!!」
もうやめて!!
これ以上喋りたくない。
こんな感情を抱いてるなんて、知られたくないのに、まだ勢いが止まらな
い。
「私だけを見てよ、私だけを愛してよ………。私以外、何もいらないって
思ってよ!!
隆史が愛してくれるなら、何でもするから、だから、ずっと側にいて!!
いつも、私のモノであって!!」
もうイヤだ。
何が何だかわからない………。
今、きっとすごく不細工な顔してるよ、私。
こんな顔、見られたくない。
「見ないで!!」
両手で顔を覆って、隠してみたものの、今更遅い。
「できないでしょ?
ホストをやめるなんて、隆史には出来ないでしょ?
だったら、言わせないでよ………、こんな事。」
イヤだ。
何だか悲しくて、苦しくて、胸がいっぱい。
目頭の奥から熱がこみ上げて、顔を覆っている手のひらから涙がこぼれ
落ちていく。
なんて醜い女なんだろう。
なんて、ウザイ女なんだろう。
きっと、隆史も呆れてるよ………。
もう、嫌われたかもしれない。
だから、言いたくなかった。
もう、おしまい。
こんなに独占欲の強い女なんて、自分でも思わなかったわよ。
こんなにヒステリックに泣き叫ぶ女になんて、なりたくなかったわよ。
だけど心が壊れそうなくらいに、隆史が欲しいんだもん。
隆史しか、見えないんだもん!!
「もうイヤだよ………、私、今すっごい最低の女になってる。」
ポロポロと涙がこぼれ落ちていく、きっと化粧もボロボロだろうな。
最悪。
なんで、大好きな人の前でこんな姿晒さなきゃならないんだろう。
もう、メチャクチャだ、私の心も顔も。
「…………ごめん。」
今まだ黙って聞いていた隆史が、やっと発した言葉。
何がゴメンなのよ?
なんで、ゴメンなの?
「嫌いになったんだ?」
別れようの、ゴメンなんだ………。
だから、言いたくなかったのに!
必死で、隠そうとしたのに!!!
さらに、涙が滴り落ちる。
一層激しく。
そんな私を、隆史は優しく抱きしめてくれた。
な、なんで?
何で抱きしめてくれるの?
「ごめんな、辛い思いさせて。
オレはいつでも佳織だけのモノだよ、確かに仕事で他の女と喋るし、抱き
しめたりもするけど、でもソレは営業で、心から抱きしめたいと思うのは
いつだって佳織だけだよ。」
………………。
「わかってるよ、仕事だってちゃんと。」
だけど、割り切れないんだもん。
すごくすごくイヤなんだもん!
でも、どうしようもないから、ずっと自分の心の中に押しとどめて我慢し
てたんじゃない!
ソレを無理矢理こじ開けたのは隆史だよ。
なのに、結局無意味。
隆史がホストを辞めるわけでもなくて、何も現実は変わらない。
言うだけ無駄なんだよ、虚しい会話。
無意味な会話。
「オレはホストを辞めないけど、佳織に貢いで欲しいなんて思ってないよ。
だから、ソープで働くなんて2度と言うなよ。」
貢いで、隆史が私のモノになるならいくらでもお金を稼いでくる、でもお
金で買える時間はすごく短い。
いくら出しても、隆史の24時間は私のモノにはならない…………。
「返事は?」
優しく、三白眼を細めて微笑みをたたえたように私を覗き込む隆史。
「…………。」
隆史は仕事で他の女抱いてるのに、私が働くのは許せないって、ソレって
男尊女卑だいっ!!
言いたいことがわかったのか、隆史は小さく吐息をついた。
「オレは仕事で確かに枕営業もするだろうけど、ソープの場合はみんなと
だろ?
相手にする人数も違うし、それに、女って嫌いな男に触られたりするの我
慢できないんだろ?
男はどんな嫌いな女でも、ヤるだけヤれるからまだマシなんだよ。」
確かに、生理的に受け付けない男から見つめられただけで鳥肌がたって
しまうくらい気持ち悪い。
男だって、多少はイヤだろうけど、女のソレとは比べモノにならないと
思う。
「わかった。」
うなずいた私を確認してから、隆史はうっすらと唇だけを動かして笑った。
「そ・れ・と!」
「ん、何?」
聞くが早いか、隆史が行動に移すのが早いかの差でラブソファに私を押し
倒した。
「床上手になりたいんだろ?
相手はオレにしとけよな。
練習しようぜ、手とり足とり教えてやるからさ。」
ソファの肘掛けに私の足を投げ出さすように持ち上げて、隆史は不敵な微
笑みをしている。
な、なんかドキドキするんだけど………、だけど…………。
「隆史がエロオヤジに見えてきたよ。」
「男はみんなエロなんだよ。」
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