マイ・フェア・ボーイ
マイ・フェア・ボーイ

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1プロローグ 2 遅いけど初恋なんだよ! 3 うれしはずかし初体験 4 どうしようか? 5 大変なんだよ?! 6 好きなんだそれだけ
7 やったね初指名 8 枕営業 9 悪魔がやって来た? 10 二人の行き違い 11 突然の別れ 12初恋は実らない 13エピローグ

●●●
4 どうしようか?

 ピンポーン♪

ん?
チャイムの音がして、オレは目が覚めた。
あれ?
ココは………。
何となく見覚えのある部屋。
ああ、佳織の部屋だ。
この前来たばかりだったので、何となく覚えてる。
そうか、オレってばあのまま酔って、佳織の家に来たんだ。
でも、どうやって?

「はい」
ガチャリとドアを開ける音がした。
「勇哉の様子はどう?」
…直樹さんの声?
うっすらとぼやけた視界が、だんだんとはっきりとして来た。
でもまだ体がだるくて、動くと吐きそうな程気分が悪い。
ああ、これが俗に言う二日酔いかよ?!
「今眠ってるよ。」
隣の部屋から、佳織と直樹さんの会話が聞こえる。
「そっか、お疲れだったろ?せっかくの休みなのにな」
「そんなことないよ!直樹こそお疲れ様。
何か飲む?」
「ああ、じゃあビールもらおうかな?」
って、まだ飲むのかい?
ベッドヘッドにある時計を見ると、7時を指していた。
今まで、店やってたんだ?
オレってば、いつココに来たんだろう?
そうとう飲んだけど、もしかして記憶が飛んでる?
ウッソだろ?!
今までだって、友達とかなり飲んだりした事もあるけど、記憶がなくなった
事なんて、ないぞ!
…………。
でも、なんか、気分は悪いし、吐きそうだけど、心はすっきりしてるという
か…。
なぜだ?!
うーん。
あんまり悩むと、吐きそうだ。
ダメだ、二日酔いの時に考え事するのは、やめた方がいいみたいだな。
もう一度眠ろう。
そうすれば、もう少し気分もマシになってるだろう!

再び眠りにつこうと、目を閉じた。
すると、なぜかさっきまでより音を感じてしまって、気にしたくないの
に隣の二人の声が、はっきりと耳に残る。。。 
「なんで、ホストなんかさせるんだよ? 
やめさせろよな。」 
「そんなことできないよ。するかしないかは勇哉くん本人の自由でしょ? 
それに、私自身がホステスしてるのに、相手に水商売しないで!って勝
手すぎるよ」 
「お前の場合、逆だろ? ホントはして欲しいんだろ? 
ホストが好きだもんな!」 
少しなげやりな感じで言い捨てた言葉に、佳織はため息をついている。 
「あのね、どうして彼氏をわざわざホストにしたがるのよ! 
どう勘違いしてるか知らないけど、私は勇哉くんにホストして欲しいと
願ってるわけでも、お願いしたわけでもないのよ。彼からやりたいって
言って来たから、店を紹介しただけ」 
「気づいてないだけなのか、それとも気づいていながら、気づかないフ
リをしてるのか…知らないけど、お前はホストが好きなんだよ。っ
ていうか、お金で割り切る関係? 
あんまり男にのめり込むのが怖いだけだろ?」 
「あはは!!」 
佳織は声をたてて笑った。 
「別にそんなつもりはないけど、確かにホストは好きかも! 
なんか普通の恋愛よりドキドキハラハラして、楽しそうよね。嫉妬す
るにしても相手がたくさんいるし?」 
直樹さんは大きくて深いため息をつきながら、立ち上がったのだろうか? 
いすが、ガタガタと音を立てた。 
「お前って、ホントはぐらかすよな。 
オレが言ったのは、男にはまるのが怖いんだろ?って事の方が肝心なのにな」 
「そうでもないよ、本気で誰かを好きになりたいって思ってるよ。ずっと。 
 ついでに、私にもビール取ってよ」 
なりたいってのは、現在形の言葉じゃないよな? 
英語でいうとHOPEとかWILLとかになるんだっけ? 
いや、そうじゃなくて! 
じゃあ、オレって佳織にはまだ本気の相手じゃないって事かよ? 
「ホストなんかさせんなよ」 
「なんかってひどいなぁ。自分の職業を卑下してるの?」 
「だから、そういう事じゃないだろ?」 
二人の会話はまだ続行中だったけど、オレにとっては、そんなことよりも…。 
あんまり深く考えると吐きそうになる、今の現状の方が大変だよ……。 
深刻に悩みたくても、グッと胸に異物が詰まってるんだよ!! 
ああああああああああああ! 
ダメだ! 
マジやばい! 
「……吐きそう…」 
オレはベッドから出て、隣の部屋を覗いた。 
「え?ちょっと待って!トイレまで行ける?」 
佳織が慌てて駆け寄って、オレを支えながらトイレまで連れて行っ
てくれた。 
「お水持って来るから、吐けるだけ吐いてた方がいいよ」 
 ………………………。 
 ………………………。 
 ………………………。 
 ………………………。 
 思い切り吐いて、少しは気分がマシになった。 
「ごめんな。迷惑かけて…」 
「気にしない! 
私だって、二日酔いなんてほとんど日課だもん♪ 
直樹だって、最初はそうだったでしょ?」 
佳織の言葉に直樹さんは、うなずいた。 
「勇哉みたいにかわいい二日酔いじゃないぜ。 
寝ゲロ! 
ホント最悪だって!!」 
うわ、それ最悪だ。 
「でも、昨日はお疲れ様。 
一日体験してみてちゃんと働きたいと思ったら、いつでも出勤してく
ればいいから。あ、弘幸にも言っておいて!」 
うーん、まだそこまでは考えられないや。 
とりあえず、今日弘幸とあって、考えよう。 
「それより、弘幸はどうしたんですか?」 
「ああ、昨日は3時に弘幸と勇哉は早上がりにしたんだ。二人ともかな
り酔ってたし、その時に佳織が二人共連れて帰ったはずなんだけど?」 
佳織は、少し眉間に皺を寄せた。 
「あのね、弘幸くん…どうやらお客様とアフターの約束してたみた
いで、途中で帰っちゃったのよ」 
それには、直樹さんも少し困った顔をした。 
「誰か、わかるわけないよな?」 
佳織はうなずいた。 
なんでだ? 
アフターって店が終わった後に、引き続き客と会う事だよな? 
それが、どうしてこんな深刻な顔でする話題なんだろう? 
「とりあえず、オレ帰るな。学校にも行かなきゃいけないし」 
顔を洗って身支度を整えると、直樹さんが送ってくれることになった。 
ホントは二日酔いが激しくて、登校なんてしたくなかったけど、一応受
験生だしこんな事で単位落としたら、最悪だもんな。 


 「どうする?着替えたらすぐ登校するの? 
それなら家の近くで待ってて、学校まで送るけど?」 
うーん、どうしよう。 
家でちゃんと寝直したいけど、そんなことしてたら、ホントに休んじ
ゃいそうだし。 
「すぐ登校します。でも、家まで送ってもらえたらそれでいいっす」 
「大丈夫だよ。高校生だってオレは知ってるから」 
ああそうか、この人は知ってたっけ? 
じゃあ疲れてるし、甘えちゃおう。 
でも、すごいよな…。 
佳織と同じ歳だとしても、20代前半で、こんな高級外車に乗ってるな
んて…。 
誰もが知ってるドイツ車のハイクラスを軽々と乗りこなしてる辺りが、
ホストなんだろうけど。 
そう言えば、腕時計も王冠マークのアンティークだし、弘幸が言ってい
たように、着てる服とかも高級ブランドなんだろうな………。 
「学校と、夜の仕事の両立って難しくない? 
進学校だろ?勉強とかも大変そうだよな」 
進学校といえばそうなるんだろうけど、お金さえあれば誰でも入れ
るような気もする…。
いや、家はそんなに金持ちってわけでもないんだけど、私立だし公立に比べ
るとやっぱり割高な授業料って意味で。 
「バイトは週末だけしか無理ですね。多分。 
やっぱ疲れるし」 
オレの答えに、直樹さんはクスリと唇だけを動かして笑った。 
「若いけどやっぱ疲れるんだ? 
そりゃそうだよな。浴びる程酒飲んで、精神的重労働だもんな」 
そうだよな…。 
マジで、弘幸はどうするんだろ? 
アイツの家って、成績にはかなりうるさかったはずだし、大変だろうな。 
学校の前について、直樹さんは車を止めた。 
「わざわざ送ってもらって」 
「いや。でもちょっと意外だったかな?あのまま佳織の所に泊まると思
ってたから」 
直樹さんは口調は優しかったけど、目だけはしっかりとオレを捕らえ
ながら、まるで自虐的な微笑みすら唇に浮かべていた。 
え? 
もしかして、この前も思ったけど、直樹さんってまだ佳織に気があるんじゃ? 
いやでもホストとして、佳織に気があるフリをしてるとか?? 
……………。 
でも、昨日働いただけだけど、客って結構若いかわいい子が多かったか
ら、佳織に執着しなくてもよさそうだよな。 
じゃあ、やっぱり直樹さんは佳織が好きなのか? 
 うーん、そう言えば、今朝も仕事が終わってからわざわざ佳織の部屋
に来てたくらいだし…。
普通ならオレがいるの知ってて来たりしないよな? 
「おい、ブツブツ考え事を口にしながら、悩むのやめろよ不気味だぞ!」 
門をくぐり、校舎へ向かうオレの背中にカバンをぶつけながら、淳司が
挨拶してきた。 
「ああ、おはよう。ってオレ何か言ってた?」 
淳司はすっごくイヤァな顔をした。 
「客がどうとか、佳織ちゃんの名前とか…。変な顔しながら」 
へ、変な顔って…。 
「そんなに酷かった?オレの顔って」 
淳司はクスリと笑いながら 
「いやお前が真剣に悩んでる姿がめずらしかっただけで、別に変じゃ
ないよな。うん。 
お前が悩んでたって不思議はないもんな」 
なんかそれって、けなされてるような気もしないでもないんですが?? 
オレが言葉の意味を考えてるのなんかお構いなく、淳司は話しを続けた。 
「で、颯爽とあんな外車で登校してきて、楽しかったのか?ホスト初体験♪」 
「いや、それがさ…」 
ああ、情けない。 
ただの酔っぱらいで記憶がなかったなんて、言いたくね!!!!! 
と、思いつつも仕方なく昨日の説明を事細かくしたら、淳司は爆笑した。 
「お前それって、給料もらっていいのかよ? 
最悪だなぁ………」 
だろ? 
「オレもマジ、凹むって! 
しかも、もしかしたら直樹さんって未だに佳織の事好きかもしれないみ
たいだしさ………」 
「あはは、それって最悪の環境だよな? 
もうやめれば?」 
そう!それだ!! 
「弘幸はもう登校してるの?」 
「さぁ、どうだろうな? 
お前の話じゃヤツはシラフだったんだから、ちゃんと来てるんじゃな
いか?」 
教室に入ってぐるりと見渡すと、弘幸の寝不足で不機嫌そうな顔が
あった。 
「よう!お疲れそうだな?」 
「…ついさっきまで一緒にいたんだぜ、あのちえりちゃんって人と…」 
ちえりちゃん?って確か20代後半の3人組じゃ? 
「なんだ!てっきり好みの女としけ込んだのかと思ってた」 
不機嫌な顔をさらに嫌みな程歪めて、弘幸はオレを睨んだ。 
「お前と一緒にするなよ!仕事だろ?どんな女性も女には代わりないっ
しょ?」 
でた!!! 
弘幸のフェニミストぶり! 
こいつって、ホント天職かも? 
女性の為なら、何でもできそうだもんな。 
「はいはい。その通りです。オレはどうせ佳織に介抱してもらってましたよ! 
で、直樹さんからの伝言なんだけど、ちゃんと働く気があるならいつでも
出勤して来いってさ。 どうする?」 
返事なんか聞くまでもなさそだけど…。 
「じゃあ、夏休みまでは週末だけ入ろうかな?」 
やっぱり、予想通りの答えをくれた。 
オレはどうしようか? 
そりゃちょっと疲れるけど、でも楽しかったのは楽しかったんだよな。 
それに、なんか今までと違う世界で、もっと知りたいって気持ちもある。 
ただ、佳織と直樹さんの関係がはっきりしないのが、気がかりなんだけ
ど………。 
「お前はどうするんだ?」 
「ん、週末までには答えを出すよ」 
そうだよな、どうせ働くにしても弘幸と同じように、週末しか無理だし。 
まだ時間があるんだから、それまでに佳織と会って話してから、決め
ても遅くはないよな。 


そうやってのんびり考えていたら、やたらと時間が過ぎるのが早くて!
気がつけば木曜日になっていた。
佳織と会う事もないまま…。 
もちろん毎日メールや電話をしてるけど♪ 
じゃあ、電話で話せよ!って感じだろうけど、なんか仕事前とかで忙し
そうだったり、仕事後だとオレも経験したくらいに疲れてるだろうと
思うと、あまり重い話題は避けてあげたかったんだよな…で、結局
土壇場になっちまったんだけど(汗) 



『今日、会いたいんだけど、都合つかない?』
昼休みに、メールを打った。 
『いいよ♪何時くらいがいい? 
夕方か、夜中しかないんだけど(;^_^A)』 
そりゃそうだよな。 
オレが学校終わる時間か、佳織が仕事ない時間って言えばそれくらいし
かないもんな。 
そっか、そうやって考えれば水商売ってとっても時間感覚が違うん
だ…。 
『じゃあ、学校終わったら電話する』 
はぁぁぁぁ。 
今まで深く考えてなかったけど、佳織とつき合うって生活サイクルと
かも、考えなきゃ会えないようになってしまう。 
ホストするとより会えるのか、それとも会えなくなるのか? 



 放課後、オレは佳織の部屋を訪れた。 
「ごめんね、わざわざ来てもらって」 
「ううん、落ち着いて話せるし、ちょうど良かった」 
佳織はシャワーを浴びたのか、ラフな格好で髪の毛を乾かしていた。 
ドライヤーの音が止まると、佳織は上目使いにオレの目を覗き込んだ。 
「どうしたの?何か相談?」 
か、かわいい!!! 
羽織っているローブの胸元から、石けんの香りがオレの鼻に心地よく入
ってくる。 
衝動的に、ついオレを見つめる佳織にキスをした。 
軽く唇が触れあうだけの、キス。 
「どうしたの?淋しかったんだからね! 
あんまり刺激しちゃダメよ」 
唇を離すと、佳織はクスリと微笑んだ。 
淋しかった? 
オレだって淋しかったんだ! 
「ずっと、会いたかった。 
毎日だって会いたいくらいだけど、佳織も疲れてるだろうし、我が儘言
えなかったんだ」 
ダメだ! 
こんな事が言いたいわけじゃないのに、時間がないって言うのに、オレ
の下半身はもう、ヤバイ! 
「私もだよ。ずっと会いたかった」 
今度は深く、佳織の唇に舌をからめながらキスをした。 
佳織の吐息が、漏れる程に激しく。 
「………んっ…」 
甘く濡れる息使いが、さらにオレを刺激した。 
ローブに手を入れ、柔らかい佳織の肌を感じる 
「……………あ、ん。」 
せつなそうに目を半分閉じている佳織の顔にいくつものキスをしなが
ら、全身の力を抜いてオレに甘える佳織を抱きながら、ベッドルームに
入った。 






「また、シャワー浴びなきゃね」 
終わると、佳織はすぐにベッドから出た。 
あああああああああああああああ。 
ちっがう! 
ヤルために来たんじゃなくて、相談するために来たのに…。 

おとなしく佳織がシャワーを浴びるのを待ってから、やっと本題に入れた。 

「そっか、弘幸くんは働くんだ? 
で勇哉くんは働いてみて、どうだった? 
二日酔いしてもういやだ!!って思った?」 
…そこには触れないで!! 
そりゃ、二日酔いはいやだけど…。 
「でも、楽しかったのは楽しかったんだ」 
佳織はうなずきながら、オレの話を真剣に聞いてくれた。 
「ただホストすると、佳織とあんまり会う時間がなくなるんじゃない
かなって思って」 
「それで、悩んでるの?」 
うなずくオレを佳織はジッと見ていた。 
「そっか、そんな心配はいらないよ。 
私の場合、週末でもアフターとか入ることがあるから、必ず勇哉くんと
会えるわけじゃないけど、もしホストしてたらアフターが終わった後
でも飲みに行けるし♪でも、ホストしてなかったら、いつ終わるかわか
んないのに、約束なんてできないでしょ?」 
そっか! 
そう言われるとそうだよな。 
「じゃあ、働いた方がより会えるんだ?」 
「うふふ、それも違うよ。 
もしアフターがなければ、まるまる週末の夜中は空いてるけど、働い
てたら、勇哉君は仕事しながら、私の相手をするだけになっちゃうの」 
「そっか。。。」 
どっちもどっちなんだよな…。 
「でもね、どっちにしてもソレは私の都合だから、勇哉くんは自分が
したいかどうかだけを考え結論出した方がいいよ。 
そりゃ、社会勉強にはなるけど、学生さんが夜働くのはどうかとも思うし」 
「佳織は、反対じゃない?」 
あれ? 
佳織に聞いた途端、頭の中で何かがひっかかった。 
おれ、何か大切な事を忘れてるような気がする…。 
なんだろう。 
「私は反対じゃないよ」 
少し瞳にかげを落としながら悲しそうに、でもはっきりと佳織は言った。 
なんだろう? 
何を忘れているんだろうか? 
佳織は反対じゃない。 
ってことは、賛成って事だろ? 
…………………………。 
ホストするのに、賛成…。 
あっっ! 
この前二日酔いで聞き流してたけど、確か直樹さんは佳織に言ったんだ。 
佳織はホストが好きで、ホントはしてもらいたいって…。 
それなのに反対じゃないと言いながら、こんな悲しそうな顔をしてる
のはなぜなんだ? 
もしかしたら、ホントは反対なのか? 
佳織の深意をさぐろうとその顔を見ても、もうさっきの瞳の陰は消
え、いつも通りの無邪気な瞳しかなかった。 
 直樹さんはしつこいくらいに、佳織を攻めていた。 
いくら、あの時のセリフを思い返してみても 
結局ホストって職業に、佳織は何かあるって事しかわからない…。 
元々、一日体験をしたのも佳織が言ったホストとホステスって関係が
知りたかったからだった。 
それもわからないまま、このままでいいのか? 
同じ世界に入らないと、佳織の事がわからない。 
ちゃんと理解できない。 
どっちにしても、会う時間に差がないなら、オレは働くべきなんじゃな
いのか? 
………………。 
………………。 
………………。 
「おれ、バイトするや」 
やっと導き出した答えを言葉にすると、佳織はうなずいた。 
「わかった!じゃあ、お互いにがんばろうね♪」




2004-2005©白雪姫-hime-