[PR]子育てママさんへ:3年毎に15万円うけとれる医療保険?

クリスマスドリーム
クリスマスドリーム

:: MENU ::  
少し早いプレゼント 2 正しイヴの処方箋 3 クリパ・コンパ

●●●
クリパ・コンパ
〜勇哉編〜

 玲奈は人数合わせのために無理に参加させられてしまったコンパに辟易
していた。
なんで、クリスマスにコンパなんてしなきゃいけないのよ?
ダッサ〜い男しかいないし、ホント最悪。
「私、帰る」
化粧直しにトイレに行こうとする友達の後について、出口に向かう玲奈を
友人は慌てて引き留めた。
「ダメだよ!みんな玲奈が来るって言ったから集まったのに」
「はぁ?」
「だって、玲奈かわいいくせに彼氏いないじゃん。みんな狙ってるんだよ」
大きなお世話だよっ!
だいたい、客寄せパンダじゃないっつうの!
「つまんないことに時間を捧げる程、バカじゃないのごめんね」
だいたい、なんであんな男共のために化粧直しまでしようとするのかす
ら、理解不能。
そりゃ、私だって彼氏が欲しくないわけじゃないけど、コンパに来るよう
な男は最近不発ばかり。
もっと、こうドキドキできるような出会いが欲しいの!
むしゃくしゃした気持ちのまま、店のドアを開けようとした玲奈の耳に、
男の子の声が届いた。
「つまんない事に時間を捧げられる人間ってのは、バカなんだ?」
「誰よ?」
火に油を注ぐってこの事ね。
イライラしてる私に、喧嘩をふっかけたいのかしら?
玲奈は振り返って声の主を捜した。
「きゃぁ〜〜〜、見ないで!
オレもバカなんで顔なんて見たら、あなたの綺麗な目が腐っちゃいます〜〜」
玲奈の視線が届くよりも先に、その男は自分の腕で顔を隠しながら、玲奈
に背中を向けて去って行った。

何よ、一体?
ホント、むかつく。
どうせ、さっきのテーブルにいたダサイ男の一人だろうけど…。

誰だろ?
さっきまでの帰りたい気持ちが、好奇心に負けてしまった。
むかつくから、さっきの男を捜し出して、絡んでやる!

テーブルの戻ると、さっきまで玲奈が座っていた席は他の女の子が座って
いて、仕方なく一番端の空いてる所に腰掛けた。

「お帰り玲奈ちゃん」
向かいに座る、にやけた男。
この声じゃない。
それに、さっきの彼の服は濃紺のスーツだった。
いくらクリスマスだからって、コンパにスーツって社会人じゃないんだか
ら、気張りすぎだっつうの!

「聞いてよ、さっきトイレでさ面白いモノ見ちゃった」

そう!この声だ。
でも、どこから?
耳を澄ませて、玲奈は声の発信源を探した。
「何を見たの?」
「なんか、すっごいつまんなさそうな女。」
………。
どうも、隣のテーブルから聞こえる。
チラリと横目で覗くと、カップルが座っている。
濃紺のスーツを着た男と、赤い胸元の開いたスーツを着た女。
「なんでソレが面白いの?」
「さぁ…なんでだろ」
男は、彼女に話しかけながら、チラリと玲奈を見た。

な、何よコイツ。
デートの最中に、他の女に話しかけるなんて、最悪じゃない!
「あら、玲奈ちゃんじゃないの?」
デート相手であるであろう女の人が、つられて私に視線を向けた。
え?
確かパパの会社と取引している銀行の頭取の娘で、私より4つ年上の唯子
さん。
「お久しぶりです、こんな所でお会いするなんて」
「あれ、唯子ちゃんの知り合いだったんだ?
今言ってたつまんなさそうな女って彼女だよ」
うわぁ、最悪。
コイツって、マジ最悪じゃ!
「玲奈ちゃんは退屈なの?」
さすがに唯子さんは周りを気にして、小声で私にだけ聞こえるように話し
かけてくれた。
「ええ、まぁ」
「そっか、じゃあ抜け出して一緒に遊ぼうよ!」
彼氏とのせっかくのデートだろうに、大人の余裕なのか、ニッコリと微笑
む唯子さんに私は少し驚いてしまう。
「いいですよ、お邪魔しませんって」
「あはは、勘違いしちゃってるかな?
ま、いいや」
そう言いながら、彼女はサッサと伝票を持ってレジへと向かう。
うっそ?
女のおごり?
何考えてるんだろ、この男。
クリスマスに、彼女のおごりでディナーなんて恥ずかしくないの?
悪態をついてやろうと玲奈が、彼を睨むと
「ごめん、悪いけど彼女ちょっと借りてくね」
彼は、強引に玲奈の腕を掴み、その場から無理矢理に強奪してしまった。
「ちょっと、何考えてるのよ!
コンパの途中だったんだから!!」
「でもさっき帰ろうとしてたじゃん」
「それは………」
口ごもってる私を会計を済ませた唯子さんが助けてくれた。
「あら勇哉、また悪さしてきたのね。
玲奈ちゃん困った顔してるわよ」
「拉致って来ちまった」
ペロリと赤い舌を出して、まるで少年のような表情を見せる彼に、思わず
見とれてしまった。
なんだ、この子?
もしかして、私より年下かもしれない??
「もう、仕方ないんだから。
しょうがないから玲奈ちゃんもこのヤンチャ小僧につき合ってやってよ」
「………」
二人に連れられるまま、玲奈は繁華街を歩いて立ち並ぶビルの一つに入っ
た。
「今日はかなり混んでるんだろうね」
そう言いながら、唯子さんは8階のボタンを押す。
「一応パー券ノルマがあったから、それなりには入ってると思うけど、
どうだろ?
うちの店ってこの時間帯は弱いんだよね」
「そっかクリスマスだもんね。どこの店もパーティしてるから、女の子も
今は仕事中だろうしね」
………。
パーケン?
パーティ?
うちの店?
もしかして、もしかして、この男の子ホストとかしてる?
ウッソ?
じゃあ、唯子さんってホスト遊びしてるって事になるんじゃないの?
ええええええっ、だって、すっごいお嬢様学校に通ってた人が、なんでホ
ストなんか?
ああ、イメージが崩れてしまう。
玲奈は憧れすら抱いた事があった唯子さんの意外な一面に驚きつつも、初
体験になるホストクラブに興味を持った。
 どんな所なんだろ?
テレビとかでは見た事あるけど、実際に入るのなんて、初めて!
ちょっと、ワクワクしちゃう。

勇哉がドアを開けると、かなり大きな音でクリスマスソングが聞こえる。
「どうぞ」
キラキラと点滅するライトの道を歩きながら、テーブルまで案内された。
まるで普通のパーティ会場みたいに、至る所にクリスマスを意識した装飾
がある。
へぇ、こんな風になってるんだ。
中にはサンタの着ぐるみを着たホストまでいたりして、かなり騒がしい。

「ホストクラブって言っても、ルージュはまだラウンジみたいなモノで値
段もリーズナブルだし、ホストも素人って感じでしょ?
玲奈ちゃんも楽しめると思うよ、少なくてもあんなコンパなんかよりね」
唯子さんは私の隣に座って、勇哉が持って来たカクテルを飲んだ。
まぁ確かに、興味ない男ばかりのコンパよりかは男前がいそうなホストク
ラブの方が楽しいとは思う。
「一番人気は京介ってアソコにいる子なんだけど、彼呼んでみる?」
唯子さんが示したテーブルに視線を送ると、その先には今時のイケメンっ
て感じのホストがいた。
う〜ん、確かにイケメンだけど、なんか違う。趣味じゃないなぁ。

 玲奈の反応を見て、唯子さんは次々にホストの名前を教えてくれるけど、
どれもコレもいまいちパッとしない。
「誰も玲奈ちゃんのお目に留まるヤツがいないのかぁ。じゃあ勇哉は?」
目の前に座る勇哉。
確かに、かわいい顔してるんだよね。
多分年下だろうけど、将来が楽しみな顔の作り。
男前って、短期限定型が多いのよ。
旬な2年くらいが過ぎると後は見づらくなってしまうというか。
だけど、この子は違う。
成長型の男前。
顔的には、かなり好みの部類に入ってるんだけど性格が………。
 ジッと勇哉を見つめて、品定めをしている玲奈を、唯子さんは勘違いし
てしまった
「仕方ない、今日はクリスマスだし、玲奈ちゃんに勇哉を譲ってあげよう」
う〜ん、あながち間違いじゃないんだけど、別に唯子さんのお気に入りを
指名したいとは思わない。
だけど、玲奈のそんな意志とは無関係に、勇哉は彼女の隣に移動した。
「代わりに京介呼んでみようかな。
アイツくらいだもんね、まともに接客できるホストって。この店じゃ」
「うわ、酷いなぁ。じゃあオレは何?」
「勇哉は、成長段階で完成されてないの。
ま、そこがおもしろいんだけどね」
確かに想像していたホストクラブのイメージからはかなりかけ離れている。
二人くらい、サンタさんの着ぐるみを着て接客しているホストもいるし、
どちらかというと、ホストバー??
「素人売りなんだよ」
少し拗ねたように言った勇哉が、玲奈には少しかわいく見えた。
「なんか、キャバクラのホストバージョンって感じね」
玲奈の一言に勇哉はすごく驚いたのか、目を見開いてジッと私を凝視して
いる。
「え?」
何か、変なことでも言ったかしら?
そんなに驚くなんて…。
「さっきさ、居酒屋で玲奈ちゃんが言ったセリフ覚えてる?
あれ、まるっきりオレと同じだったんだ。
なんかコンパに参加してもつまらねぇよな。
だけど、淋しくて誘われると行ってしまうんだ。バカかもしれないけど、
もしかしたらそこにホントの出会いがあるかもしれないって期待しなが
ら…」
ああ、それで笑ってたんだ。
自分も同じ考えなのに、それでも参加してしまう自分をあざ笑うかのよう
に…。
「すっごい態度悪い男だなぁって思ったんだよ」
玲奈は少し怒ったフリをして大げさに言うと、それに勇哉は悲しそうに目
を伏せた。
「ごめんな。悪気はなかったんだけどさ。
それに、ちょっと意外だった。
さっきのホスト版キャバクラって発言!」
「なんで?」
「唯子さんには内緒だよ、オレ実は未成年なんだ。まだ現役高校生」
やっぱり!
なんか幼い感じがしたんだよね。
だけど、友達よりかは少し大人びた雰囲気あるんだけど、どこか幼くて、
そのアンバランスさがなんだか成長を期待させてしまうんだけど。
「なんで唯子さんに内緒なの?」
「ほら彼女、育ちのせいかそういうことにはきっちりしてるだろ?規則と
か法律とかを守りつつ遊んでるって感じだから秘密なの。
玲奈ちゃんとオレだけの秘密な」
う〜ん、やっぱりホストだ。
二人だけの秘密だなんて言われたら、守るしかできないじゃない。
玲奈は小さくうなずいた。
「元カノのツテでホストしてるんだけどさ、その彼女が言ってたんだ、ル
ージュはキャバクラみたいなものだよって。
その人は高級クラブで働くホステスなんだけど、この業界にどっぷりつか
ってる女だったんだけど、そんな彼女と普通の大学生が同じ発想してるっ
てのが、ちょっとびっくりした」
ホステスと私が同じ発想?
なんか、ちょっとヤだな。
ま、それで勇哉と知り合えたんだけど。
「元カノを忘れられないからコンパとか出席しちゃうんだ?」
意地悪な玲奈の質問に勇哉は大きく首を左右に振った。
「まっさか!とっくに思い出になってるよ。彼女との関係は。
ただ、なんか恋愛ってのが分からないだけで…」
ソレってやっぱり忘れられないって事になるんじゃないのかしら?
前の恋愛の痛手を今も抱えてるってのは、それだけ好きだと言ってるよう
なモノだと思うのは私だけなのかしら?
「恋愛なんて相手が変われば仕方も変わるから、あんまり深く考えない方
がいいんじゃない?」
「でも、相手がいなきゃ恋愛すらできないじゃん。だからコンパに参加し
ちゃう」
確かに!
相手がいなきゃ恋愛なんてできないよね、片思いにしても、両思いにして
も誰かを好きにならなきゃ始まらない。
「私も最近恋愛してないからなぁ。
ついつい、無駄だとわかってても参加しちゃったのかも、今日のコンパ」
だいたい始めからクリスマスに合コンしようなんてかなり虚しい状況よね。
「な、同じだろ?
なんか、オレらって似たものって感じだよな」
「そうだね。」
「ま、つまんない合コンよりかはルージュのクリパの方が楽しめると思う
よ!
オレがイヤなら他のホスト指名できるしさ」
クリパって…クリスマスパーティのことだよね?
略する辺りがホントまだ高校生って感じ。
メリクリとかアケオメとか言ったりしてるんだろうなぁ。
 ふっきれてない恋愛を強がってみたり、無邪気だったり、なんだかすご
く年下の男の子って感じがして、かわいい。
玲奈は、勇哉に対しての警戒心をまったくなくしていた。
最初に唯子さんが見せた態度みたいに、なんだかヤンチャな弟みたいで、
凄くかわいい。
「じゃあ、勇哉が私を楽しませてよ」
他に指名したいホストなんて見当たらないし、彼の成績が上がるように、
少しは協力してあげよう。
「マジで?がんばるわ」
すごくよろこんでくれたのか、勇哉は極上のスマイルを見せた。


ほんとかわいいな、なんかまた勇哉を指名するために、ルージュに来てあ
げようかな?
なんて気持ちになってしまう。
つっまんない男ばかりのコンパなんかより、ホスト遊びしてる方が楽しい♪
玲奈は勇哉の成長をこれからも見守って行こうと思ったりしたのでした。 
あとがき クリスマス企画最終話!お気に召していただけましたでしょうか? 初めてのドリーム小説だったので、表現の仕方が難しく 多々読み苦しい所がったかもしれませんが、すみせんでした。 皆様のクリスマスがステキな時間でありますように………。 勇哉への伝言やメッセージなんかはキャラ掲示板でうけつけてます♪ 勇哉もよろこぶのでどんどんカキコして下さいね。 今回の3話はいずれ普通の小説として更新します。 では、今年も残す所後数日ですが、よい年末を!




2004-2005©白雪姫-hime-





[PR]田丸麻紀さん愛用ダイエット:大人気サプリメント!注文殺到中です